目標を立ててみた~家庭編~
先週のニュースレターでは、何だか生きていて空しい感じがするので「’目標を立てるという目標を立てる」と言った。今週から実際に目標を立ててみる。
まず、目標と目的の違いについて。自明かもしれないが、目的が第一にくるもので、目的の次にくるものが目標である。要は目的を達成するための指標が目標だ。目的が「方向」で目標が「距離」と説明している本もあった。
今のところ、私の人生の目的は「身近な人に貢献する」なので、この目的のための指標(=目標)を考えたい。ちなみに目的や目標を考える際に、縦軸を有形-無形、横軸を他社-自分の観点があると良いらしい。この観点に従うと、「身近な人に貢献する」という目的は「無形かつ他者」のゾーンに入ることになる。
「身近な人に貢献する」が少し抽象的なので、目標を立てるためにもブレークダウンしてみる。
まずは「身近な人」について、これは主に、家族、友人、職場の人、SNS等を通じて知り合った関係の人等がいるが、今週はまず家族、その中でも妻について考えてみる。
「貢献」とは簡単に言えば「役立つこと」なので、「妻の役に立つ」にはどうすれば良いかを、妻の立場になったつもりでリストアップしてみる。
①めちゃくちゃ稼いでくれる
②精神的な支柱である
③話を聞いてくれる
④自分では思いつかないようなことを提案してくれる
⑤自分が苦手なことをしてくれる
⑥自分を肯定してくれる
⑦楽しい場所に連れて行ってくれる
⑧安心して一緒に暮らせる
⑨自分の意思を尊重してくれる
①は短期的には難しいので一旦除外する。あと、直感的に本質ではない気がする(稼ぐことから逃げてるわけではありません!)
②〜⑨の共通点を探してみると、「××してくれる」というのが多い。またほとんどが、目には見えない感情と関係する。
そういえば、以前妻から「寄り添いが足りない」と言われたことを思い出した。寄り添いに関係しそうな、
③話を聞いてくれる
⑥自分を肯定してくれる
⑨自分の意思を尊重してくれる
にフォーカスしてみる。
この3つから、「寄り添う会話ができるようになる」という目標は立てられそうだ。ただ、まだ抽象的な感じは否めないので、更にブレークダウンして、短期的に何をするのか(目指すのか)というところまで具体化したい。
そもそも、「なぜ寄り添えていないのだろう?」
普段寄り添う障害となっているものが何か考えてみると、「相手のタメならないのではないか」という思考がはたらき、わざと否定している自分がいることに気づいた。その裏には「自分で機嫌を取れるようになって欲しい」とか、「私がいついなくなっても大丈夫になってほしい」という思いがあることに気づいた。でも、めちゃくちゃ寄り添った方が、結果的に機嫌をコントロールできるようになるかもしれないし、そもそも私がいなくなったらそれはもうやり切るしかないから、心配しても仕方ないなと思えてきた。そもそも、私の「して欲しい」というのは勝手な期待だし。
ということで、「寄り添う会話をする」にフォーカスして目標を立ててみる。色々と試行錯誤した結果、
・「今日はどうだった?」と毎日聞く。(会話のトリガーを作る)
・「今日もありがとう。おやすみなさい」で毎日を終える。(感謝で1日を終える)
ひとまず、この2つを4月いっぱいの目標としてみよう。そして、毎週末振り返りを行う。
上の目標だけ見ると「なんかありきたりだな」という感じがする笑。夫婦仲の指南本にでも書いてありそうだ笑
ただ、ここに至るまでに、インプットしたり思考を書き出して整理したりする過程があった。過程をすっ飛ばして'それっぽい'目標を設定するのではなく、手と頭を動かしたことで自分でも納得できる目標が立てられた気がする。私が「やりたい」と思える目標になっているのも良い点だ。(本当です)
行き着く答えが同じだとしても、考えたり書いたりする過程は自分を納得させるためにも大事なんだと思う。「タイパ」が肯定されがちな世の中だけど、こういう時間は大事にしたい。
今週は「妻の役立つ」という観点で目標を立ててみた。来週(このニュースレターが配信される時には今週)は「仕事で関わる人たちの役にたつ」という観点で目標を立ててみる。
お読みいただきありがとうございました。
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