心拍数
保育園の送りを実際に経験するまでは、「ただ保育園に連れていくだけ」と捉えていたのだが、これが結構大変だ。
朝起きて、まず自身の身支度を済ませる。そのあとは子供の朝食を準備する。
6時半になったら子供を起こしてご飯をあげて着替えさせる。そして、自転車後部のチャイルドシートに子供を乗せて園へ向かう。園に着いたら着替えやおむつなどをロッカーに入れて子供を預け、預けた後は、最寄り駅まで移動し電車で通勤をする。
こうして文字にしてみるとなかなかのタスクの多さだ。
初めての頃は忘れ物はないか、自転車から子どもは落ちないか、子どもがヘルメットを外してしまわないか、通勤に間に合うか、などたくさんの不安が頭をよぎっていた。
私はスマートウォッチで心拍をモニタリングしているのだが、初めて子供を送ったときの最大心拍数は160 だった。最大心拍数の前後の期間をみてみても、平均して120くらいはあった。
これだけ心拍数が上がっているとやはり疲れるし、仕事の前に力を使い果たしてしまうと言っても過言ではないように感じる。実際に子供を無事に送り届けた後には、かなりの達成感と疲労感があった。
初めてだったり、経験が浅いことをやるときは、「うまくできるか?」とか「失敗したくない」という思考が働き、不安になる。不安があると心拍数も上がる。ただ、不安があるということは、往々にして後で「やってよかったな」となって、自分にとっても良い経験や思い出となることが多い。そう考えてみると、何をやるかを選択するときに心拍数が上がるかどうかを1つの基準にするのは良いような気がする。
若手の頃に何度もやってしまったが、自分の準備不足が原因で不安にかられるケースというのは、結果も悪いことがほとんどだし、身になることも少ない。
準備不足で心拍数が上がるのは避けないとな。
お読みいただきありがとうございました。家庭と仕事の間で奮闘しながら、悩みや思考をエッセイにして、メール配信しています。
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