Tech Chatter Story~ビデオ判定~

今週からはテクノロジーに関する小ネタや雑学をお届けします。今回は「ビデオ判定」についてです。今週もどうぞよろしくお願いします。
すし天ぷら 2023.09.25
誰でも

ビデオ判定は現在、多くのスポーツ競技で使用されており、その名前や方法は競技によって異なります。例えば、サッカーではVAR、テニスではチャレンジシステム、プロ野球ではリクエスト制度として知られています。また、現在Wカップ開催中のラグビーでは、TMOという制度が採用されていますね。

日本におけるビデオ判定

今回は日本のスポーツ史における、ビデオ判定の歴史を簡単に追ってみます。

私も調べてみて驚いたのですが、日本ではなんと1969年から「ある競技」でビデオ判定が導入されています。日本のプロ野球でリクエスト制度が導入されたのが2018年ということを考えると、かなり早いなと感じます。

「ある競技」とは、大相撲です。
大相撲では、 「物言い」といって、行司の判定(軍配)に対し、勝負審判と控え力士のみ異議を唱えることが許されており、その判定の際にビデオ映像が用いられています。
皆さんも目にしたことはあるかもしれません。

ちなみに、大相撲でビデオ判定が導入されたのは、当時の横綱大鵬の連勝記録が誤審によりストップしたことが後押ししたと言われています。

ちなみに、誤審により連勝記録がストップした大鵬は、誤審に対し「ああいう相撲を取ったのが悪かった」と語っていたようです。
いかにも横綱というコメントでかっこいいなと思いました。

ちなみに、ビデオ判定ではないのですが陸上競技では1964年の東京オリンピックから正式に写真判定が導入されています。(試験的には1920年代から使用されていた模様)

東京オリンピック以前は、手動計時(複数の計時員がストップウォッチを押し、中間値を公式タイムとして採用する)だったのですが、東京オリンピックではSEIKOが公式時計として任命され五輪で初めて電気計時が採用されました。そして、東京オリンピックではタイムや順位におけるクレームやトラブルが一切なかったとのことです。

https://museum.seiko.co.jp/seiko_history/milestone/milestone_01/

https://museum.seiko.co.jp/seiko_history/milestone/milestone_01/

上記記事に書いてありますが、SEIKOはこの計時システムの開発に1961年から取り組み、その技術力を証明しました。(スポーツのタイム計測の有識者がいない中、1961年から開発して1964年のオリンピックに間に合ったのは凄い。。。)

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